お迎え準備ガイド


TPE製ドールをはじめてお迎えする方のための準備ガイドです。等身大ドールはそれなりに重量があったり、保管方法を間違うと劣化が急激に進むこともあります。間違った保管方法ではドール本体のみならず家具や建具を痛めることもあるため、しっかり準備してお迎えしましょう!

 

【ももプリの構成ざっくり】

骨格は金属です。首、肩、腰などの関節があり、人間とほぼ同じポーズをとれます。
皮膚はTPE(エラストマ―)という素材で、柔らかくしっとりとした肌触りです。
高温に弱いという性質がありますので、真夏はエアコンのついたお部屋で保管することをおすすめしています。人間が暑いと感じる28℃くらいでじゅうぶんです。あまりに高温が続くと皮膚が目に見えてダレてきたりします。また、見た目わからなくても温度管理をしっかりしたものとしないものでは明らかに劣化のスピードが変わります。長くきれいな状態を保つためには夏場の温度管理が重要なポイントになります。皮膚がぱさぱさになったり裂けてしまうと元に戻すことができません。海外製のため今のところ修理には対応できない事情もありますので、日ごろから気にかけて大切にしてあげましょう。

 

 

【基本お手入れセット(本体に付属)】

構造の基本がざっくりわかったところでやっとリストに入ります。ももプリはドールのお届け時に「基本お手入れセット」がついてくるので安心です。お洋服や下着をまず…と思われる方もいるでしょうが、おしゃれグッズよりまずお手入れ用品!お手入れ用品を知っておくことによって服のチョイスも変わってきますよ~


ベビーパウダー

どこの薬局でも普通に売っていて中身もほぼ変わりませんが、もともと粉状でパフ付のものが便利です。ボディにはペンキを塗るハケを使うのも時短でおすすめ。箱から出す前にたっぷりふりかけてあげるとホコリがつきにくいです。お顔はパフでやさしくはたいてください。多すぎて白っぽくなっても時間がたつと自然に消えるので気にせずたっぷり使ってあげましょう。
TPEは素材の特性上どうしても「ブリード」といって、お肌の柔らかいオイル成分がほんの少しずつ外に染み出してきてしまいます。汗をかくようなイメージですね。それを粉で中和してベタベタさせない、汚れを貼り付かせないようにしてくれるのがベビーパウダーです。ちょっとペタペタしてきたな、と思ったら早めにはたいてあげてください。

ウィッグオイルとブラシ

とくにロングウィッグはからまりやすいためこまめなお手入れが必要です。市販のウィッグ用オイル、安価なシリコンスプレーでも代用が可能です。シリコンスプレーの場合は髪に直接ではなくブラシのほうに吹いて使います。シリコンスプレーを使う場合は必ず屋外で使いましょう。床がツルツルになって転んでけがをしてしまいます。
ブラシを使う場合は必ず毛先からが基本。からまった部分をやさしくほぐしながら少しずつとかしてあげましょう。

お肌しっとりクリーナー

お肌のオイル成分を補い汚れ落としもできる「お肌しっとりクリーナー100ml」で定期的にケアしてあげましょう。エステサロンでも使われているので素手で使えます。ジェルタイプなので使いやすいです。ドールのお肌に塗り広げて少し時間をおき、余分を拭き取るだけで使い方も簡単。仕上げにベビーパウダーをはたいて完了です。

 

 

 

【あれば便利なリスト】

自立パーツ付なら直立させて、なしなら寝かせて保管がメーカーからも推奨されています。関節はできるだけ曲がったところがないようにしたほうが皮膚のねじれや引っ張りがないため劣化を防げます。
立たせておく場合、バランスが崩れたときの転倒防止のため何かによりかからせておきます。家具や壁などに体重をかける場合、角や家具の凹凸の跡が残ってしまわないように、間に低反発の硬めのクッションを挟んでください。
寝かせる場合はお尻に体重がかかりやすいため、腰のあたりにクッションを敷いてあげて体重を分散させてあげるとお尻がつぶれにくくなります。


自立パーツは両足の裏に3ヶ所ずつボルトが外に露出した状態です。合計6本のボルトにドールの全体重がかかることになり、うっかり引きずってしまうと畳やフローリングに傷がついてしまいます。底の厚いルームシューズや靴を事前に用意しておきましょう。
ももプリ用の靴は身長にかかわらず18.5~19㎝の子供靴がフィットします。必ずヒールのないぺったんこの靴にしてください。ヒールが少しでもあるとバランスが崩れてしまい自立できなくなります。

 

ボディストッキング

ももプリを注文すると、シンプルなワンピースまたはボディストッキングがついてきます。ボディストッキングがついてくればラッキー。工場の在庫の状況によってどちらがついてくるかは運しだいです。届いたときにすぐに着せておけばお洋服の色うつり対策に有効です。もしついてこなかった場合は弊社に在庫がある場合がありますが有料になります。とはいえどうしてもお洋服と触れてしまう部分は出てきてしまうし、ブリードを放置し続ければ布を通して肌に色移りしてしまう…なんてこともあります。対策にはなりますが鉄壁ではないので油断は禁物。こまめに状態をチェックするのは必須です。

ウィッグネット(の代用品的なもの)
ウィッグには網タイツを切ったようなものが付属してきます。頭にまずそのネットをかぶせ、その上からウィッグをかぶせるのが通常なのですが、白っぽい明るい色のウィッグならネットは必要ありません。色の濃い髪色の場合は色の濃いネットが付いてくる傾向があります。そのためウィッグネットからの色移りの可能性も出てきてしまうわけです。できれば白に近い色が欲しいですが、ウィッグネットはなかなか単品では入手しにくい…そんなときは白の水泳用の帽子が使えます。季節品ですが夏場ならば100円ショップにもありますよ。
とはいえこれもつけっぱなしには注意しましょう。ウィッグからの色移りは起こるときには起こりますし、締め付けが強い箇所があると皮膚に締め付け跡がついてとれなくなってしまうなんてことも。いったんついてしまった跡は絶対に取れないので気を付けましょう。

居場所
立たせる場合も寝かせる場合もですが、お部屋の中に、狭くてもいいのでその子の専用スペースを作りましょう。狭い場所や物が多い場所に適当に放っておくと、跡がついたり色移りしたり汚れたりして劣化が早まったりすることもあります。保管中も目で楽しめるようにおしゃれさせてディスプレイする感覚でいると、毎日眺めるだけで癒されます。「家に帰ればあの子が待ってる!」と思えるような環境を作って気にかけてあげることが、結果良い状態で長持ちさせるコツにもなるのです。

 

【お手入れのまとめ】

ここまでのまとめです。ももプリの取り扱いで注意すべきことは大きく3つ。

・高温
・色移り
・皮膚へ跡が残ること

です。ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、あらかじめ情報として知っておけば簡単に防げることばかりです。「大事にしてあげよう」という気持ちがあればそんなに神経質になることはないのです。

 

【お洋服やアクセサリーなど】

服選びのポイント

ももプリ本体一式にはお洋服一式がついてきますが、自分で服を選ぶときのポイントはこんなかんじです。

身長別お洋服サイズ
・135㎝:身長120㎝の子供服(ワンピースの場合は130㎝用)
・145㎝:身長140㎝の子供服
・155㎝:成人女性7号Sサイズ(理想はSSサイズ=5号)

共通事項
ウィッグや帽子:成人女性フリーサイズ
靴:子供用18.5~19㎝

というのが基本です。どのボディでも共通しているのは「人間よりもはるかに華奢なボディである」ということ。そのため、とくに155㎝のお洋服でジャケットなどのかっちりとしたデザインのものは合わないことが多いです。肩や袖がダボダボになる可能性が高いです。また、色移りや跡残りを防ぐためにも、かっちりしたデザインや締め付けるほどピタピタの服は避けたほうがよいです。


コスプレ衣装は99%オーダーメイドになる

既製品でサイズの合うものはまず見つからないと考えてください。となるとどうしても欲しいときはオーダーメイドを注文することになります。1点もののオーダーは非常に高額になる場合があります。ボディサイズは商品ページに記載していますが、もし必要な寸法があればご連絡ください。スタッフが実測してお知らせすることができます。


下着をどうするか

135㎝と145㎝ボディはお洋服と同じく子供サイズならサイズ的には問題ありませんが、子供っぽいものに限定されます。また、155㎝は見た目は胸がかなり大きく見えますが、ブラはアンダーバストとトップバストが合わないと意味がないため市販のブラはあきらめてください。サイズの合わないものをあえて着せるというマニア心がある方は除外します。
そこでかなり使い勝手がいいのは「ベビードール」という名称の下着です。普通の下着のような締め付けがなく伸縮率が高いため、かなり幅広いサイズのボディに使うことができます。135㎝には雰囲気的にちょっと違和感が出てしまうかもしれませんが、145㎝や155㎝ならかわいく着られます。いろいろセットになって売られていることが多いので探してみるのも楽しいですよ。


色移りを気にしてあらゆる服を洗濯するのはやめましょう

新しい服を手洗いで洗濯すると、たしかに水の色が変わるほど染料が染み出してくることがあります。ですが洗濯で出てきた染料すべてがドールの肌に色移りするわけではありません。洗濯しなくてもまったく色移りしないということもあるのです。実は布の色ではなく「布の質」によって色移りするしないが大きく変わってきます。ただ見た目だけでは判断はできないので、気軽に洗濯してもいい服とだめな服について説明します。


 

 

自分で洗濯してはいけない服
タグに「ドライ」しかOKになっていない服です。スーツやお出かけ服、ドレスなどのフォーマルな衣装などは普段着のように洗濯することを前提に作っていません。どうしても洗いたい場合はクリーニング店に出しましょう。

普段着として売られている服は基本的にお洗濯OK
カジュアルな服ならほとんどの場合洗濯機OKの表示があると思います。お湯の温度指定があったり手洗い指定がある場合はなるべく守って洗濯しましょう。着せる前に洗ってもいいとは思いますが、いちども洗っていない布にはなんと!「汚れにくい」「シワになりにくい」というとてもいい所もあるので、どうしても気になる場合以外は洗わないほうが絶対見た目がいいです。洗うとアイロンがけが必要な服もあって面倒なので、お洗濯が本当に必要かどうか考えてから洗いましょう。

「衣装」はお洗濯してはいけません
中に洗濯のタグがついていないものも多いと思うのですが「衣装」という名称がついている時点で洗えないと思ってください。コスプレ衣装もそうですが、かなり汗をかくであろう社交ダンスのきらびやかや衣装ですら「お洗濯」は絶対にしません。衣装は洗うことをそもそも前提にしていないため、うっかり洗うと布の質が変わってしまったり、装飾が落ちてしまったり、着られないほど縮んでしまったりします。つまり基本的に洗ってはいけないものです。洗うときは捨てることになっても仕方ないという覚悟で臨んでください。

お洗濯の方法のほかにもアイロンのかけ方で使い物にならなくなってしまうこともあります。ハンカチなどをあてて直接アイロンが触れないようにしないといけない布、アイロン自体がかけられない布なんていうのも存在します。恐ろしい…

このようにお洗濯にはいろいろリスクがあるので、お洋服選びは「なるべく白っぽい普段着」というのが無難です。一部を強く締め付けるデザインのものは着せっぱなしにしないようにもしましょう。案外気づかないのがソックスやストッキング。ゴムの部分の跡がくっきりお肌に残ってしまうこともあります。「ゆったり」「ふんわり」「白っぽく」が基本ですよ~


以上、お迎え前の準備や豆知識なんかも入れてみました。新情報があれば随時更新します。


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